あ゛ーッッ。
もう動けない…


ようやく客の出入りも落ち着いて来た。



「美亜、顔酷いぞ…」


「あ…清。」


「ハハハッ。脱け殻みたいだな。」


「もう電池切れた…」


「じゃ、今日は上がるか。」


「ラッキー♪じゃ、お疲れ様でしたー。」


「切り替えハヤッッ!」



スタッフルームに向かう途中…


うわ…


誰かがキス…してる。


って…


この甘ったるい匂い…

オーナーと…結衣さん!!


ツキンッッ


うッッ…

何この胸の痛み。


胸が締め付けられるように痛い。


こんな光景、見慣れてるはずなのに…


何でスルー出来ないの。



覗き見とか…変態か。


気づかれないように、
スタッフルームに行く。



スタッフルームのソファーに力が抜けたように腰をおろした。



今の何…


やっぱりアタシ病気じゃね…?


心臓病とか?


まあいっか。
病気になったて誰も悲しまないし…


ひとりで孤独死的な…?



あーもうッッ
最近のアタシおかしい…