「晴樹さーん。」


「あ、美亜ちゃん。
雪夜は?」


「翼に連れ去られてどっか行ったよ。」


「ハハッ
雪夜も大変だな。」


「はあ。疲れた。」


「あ、なんか飲む?」


「じゃあ、ビール。
って…ダメか。」


「いいんじゃない?
うるさい雪夜いないし。
ちょっとだけな。」


「マジー!?
晴樹さん、いい人ーッッ」


「一本だけだよ。」


久しぶりの酒。


うるさいオーナーいないからねーッッ。



「うまいッッ!
はあッッ疲れたなー。」


「でも楽しそうだね。」


「まあ、楽しいかな。」


「そっか。
美亜ちゃんは、雪夜といると楽しそうだよね。」


「そ…そんなことないよ。」


「フフッ…
あーなんか悔しいな。
雪夜にはいつもいいとこ取られるんだよなー。
アイツ、ヘラヘラしてるように見えて人のこと笑わせたりすんの天才だから。」


「ただウザイとこ沢山だけどね。」


でも…


オーナーといると自然と笑ってる。


「俺も雪夜とは、幼なじみで付き合い長いけど…
雪夜と初めてあった時、
俺人見知りヤバくてさ、でも自然と治ってたし。
アイツって、常に周りに人いるんだよね。」


「そうなんだ。」


「でもね、アイツ実は溜め込むタイプでいっつも1人で解決しようとすんの。
だからさ、今もアイツああ見えて悩みだらけなんだよ。」


それはわかる。
前から気になってるから。


「それって、アタシに似てる人と関係がある。とか?」


「…ッッ。
あっ、美亜ちゃんお肉食べる?」


話そらされた。


アタシが知ったらいけない感じか。


「美亜ちゃん。」


「はい?」


チュッ…


へ。


今…口に何か当たった。


つか…キスされたよね。



「晴樹さん?」


「俺、美亜ちゃん狙いだから。」


ニコッッ