着いた先は、真っ青な海。

「あっつ…。」


「テンション低いな~美亜。」


「だって、寝起きだし。
太陽暑い、眩しい…」


滅多に、昼間外出ないからね。


海もあんまり来ないし。


だから、すっごいギラギラする。


「ったく、お前一番若いのに。
アイツ見てみ?」

オーナーが指指した方を見ると、
さっそく女をナンパしている龍の姿があった。


「若いね~。
オーナー、アタシ寝る。」

「馬鹿野郎!
せっかく海に来ただろうが!!
行くぞ。」


「はっ!?
アタシ、泳げないもん。」


「なんの為に水着着てんだよ…」


バーベキュー早く食おうよ。


「美亜ちゃん、浮き輪あるよ~」


晴樹さんが浮き輪を持ってきた。


「ほれ、早く水着になれ。」


「変態ジジーか…」


顔がニヤついてるんだっつの!


「更衣室あっちにあるからね。」


晴樹さんは、いつも優しいな。

今日は特に、ハットが似合う。


元ヤンには見えないよ。