「「「美亜お帰りー!!」」」


その声と同時に
パチっと店が明るくなった。


「なに…」


目の前には、
馴染みのお客さんたち。


そしてメンバー。


壁に【美亜復帰パーティー】という大段幕が飾ってある。


一体、何事?


「相変わらず、反応薄っっ!」


この声…


「わっ!お…オーナー!?」


目の前に現れた懐かしい人。


ふわりと頭を撫でる
大きな手。


甘い安心する匂いがする。


「勝手に居なくなんなよ。」

「ごめん…
あの…これって一体何?」


「生意気娘が帰ってくるって晴ちゃんが教えてくれたのよ~」


晴樹さん…
本当にあなたには叶わない。


「で、でもアタシまた店で働きたいとも何もまだ言ってないのに…復帰って…」


「だって、店辞めるなんて俺聞いてねーもん。
だから強制でバイト復帰なの~」


相変わらず…


「適当なオーナー。」


「じゃ、明日からまた…

「何言ってんだ?
今日から復帰なんだから
今から着替えて働いてもらうぞ!」


「清!待って!
復帰パーティーなんだからアタシ、主役じゃん!」


「今まで無断欠勤したんだから生ぬるいこと言ってんな~」


うわ…清…


マジで鬼だ。


「オーナー!
今日くらい客として…

「ダメ~
俺の前から消えたし。
罰として働け~
ほら、お前目当てのお客様たちが待ってんぞ。」



そんなあ…