夜。


「はあ…」


「おい、溜め息ばっかつくなら帰れ。」


「嫌だ。
晴樹と寝る。」


「キモイ!!
ガキか!おめえは…」


昔から、嫌な事がある時は晴樹の家に泊まる。


晴樹はずっと独り暮らし。
っつか、晴樹が中学ん頃
父親は女と出て行った。


だからずっとこのアパートに独り暮らし。


「で?聞いてやるから話せよ。」


「何が?」


「何がじゃねえよ。
何かあったんだろ?」


「なあ…
どうしたらいいんかな。」


「どうしたらって?」


「のぞみの親父さんにさ
話聞いてもらいに行ったんだよ。
けど…わかってくんなくて…」



「まあ…そうだろうな。」