お風呂から出ると、
晴樹さんがコーヒーを入れてくれた。



「晴樹さん、ごめんね。」


「何が?」


「また迷惑かけちゃったから。」



「俺が連れてきたくて連れてきたんだから。
気にしないの。」



「でも…」


「それよりさ、
美亜ちゃん、此処に住まない?」


「あ…今は違う男の家に居るから…」


「美亜ちゃん、アレに手を出したっしょ…」


"アレ”


あの日一回だけやった
シンナー。


つまんないから辞めたけど…


「何でわかるの?」


「美亜ちゃんが今いる男
悪い噂ばっかだから。」


そっか…
晴樹さん、元ヤンだから
いろいろ聞くんだ。


裏の情報とか…



「でもさすがに薬はやってないよ。」


「とにかく、アイツとは
関係切った方がいい。
本当に取り返しがつかなくなる。」



「別にどーでもいいけど…」


「よくねえよ!!
俺がよくねえから。
とにかく俺ん家で預かる。」