「ヒヨリ…わかってくれ。頼む。」


「そう。
なら、私も死ぬわよ!!」


鞄からカッターを取りだし、首に突きつけるヒヨリ。

『キャーッッ…』


店の客が騒ぎ出した。



「ヒヨリやめろ!」


「嫌よ。生きてたって仕方ないわよ。」


泣きわめいて興奮するヒヨリ。



その時…



ジャバーンッッ!!



「キャアッッ!!」


……ッッ!?


「目を覚ましなさいよ!」


「…何するのよ!!」


翼がヒヨリにコップの水をかけた。



「いい加減諦めなさいよ。無理な時は無理なのよ。」


「……うるさい。」


「アタシが慰めてあげるから。」



そう言ってヒヨリを連れていく翼。


「おい、翼ッッ!?」


「大丈夫よ。
任せといて♪」


そうだな。
今は店の客たちのフォローだ。