その日から、アタシは
どんどん落ちぶれた。




どこに行けばいいかわからず、あの日会った男の家にいる。



また元に戻っただけなのに頭には消えないでいる。



オーナーの顔が…


redroseの仲間の顔が。



あの生ぬるく居心地がいい感じも…


全て消えないでいる。



「美亜~。」

低くて心地いい声。


「オーナー…?」


「何言ってんの?」


バカみたい。


「なあ、窓の外ばっかみてどうした?」


「雨降ってきたね。」


「あぁ。」



「出かける。」



「はあ?」


空気悪いし。