「彼氏、3年生って言ってたでしょ?ミヅはすごいラブラブみたいに言ってたけど、実際そうでもないんだ…」
「え…そうなの?」
「うん。彼氏がここに入学したくらいだったかな…彼氏ピアノの経験が全くなくてね、練習練習ですごい忙しくなっちゃってて…デートの約束してた日もそれ忘れてピアノの講習入れたりしてたんだ。最初は初心者だから仕方ないし、中学生のアタシより忙しいのは当たり前って思ってたの。それに彼氏のこと信じてたし…でもね、ある日見ちゃったんだ…アタシにはピアノの講習入れちゃったって言った日に、綺麗な人とキスしてたの…」
シオリは泣きそうになりながら、でもしっかりとした口調で話してくれた。
そんなシオリを見て、私の方が泣いちゃったんだ。
「でも…それでも付き合ってるのは…まだ先輩のこと好きなんだよね?」
私は何故か必死だった。シオリとでさえ知り合って間もないけど、猛先輩のことはよく知らないけど、それでもシオリには幸せでいてほしいと思ったんだ。
「やっぱり…好きかな。正直ね、あの頃は今よりまだ子供だったし、その光景見たとき別れようと思ったの。彼氏の家の前まで行ったんだ。でも…ダメだった。好きだから何かの間違いだって思おうとしてたのかな…」
そこまで話すとシオリは静かに涙を流した。
私は声をかけることができなかった。
何もできないけどシオリが1番幸せになれる道を選んでほしいと、心からそう思った。
「え…そうなの?」
「うん。彼氏がここに入学したくらいだったかな…彼氏ピアノの経験が全くなくてね、練習練習ですごい忙しくなっちゃってて…デートの約束してた日もそれ忘れてピアノの講習入れたりしてたんだ。最初は初心者だから仕方ないし、中学生のアタシより忙しいのは当たり前って思ってたの。それに彼氏のこと信じてたし…でもね、ある日見ちゃったんだ…アタシにはピアノの講習入れちゃったって言った日に、綺麗な人とキスしてたの…」
シオリは泣きそうになりながら、でもしっかりとした口調で話してくれた。
そんなシオリを見て、私の方が泣いちゃったんだ。
「でも…それでも付き合ってるのは…まだ先輩のこと好きなんだよね?」
私は何故か必死だった。シオリとでさえ知り合って間もないけど、猛先輩のことはよく知らないけど、それでもシオリには幸せでいてほしいと思ったんだ。
「やっぱり…好きかな。正直ね、あの頃は今よりまだ子供だったし、その光景見たとき別れようと思ったの。彼氏の家の前まで行ったんだ。でも…ダメだった。好きだから何かの間違いだって思おうとしてたのかな…」
そこまで話すとシオリは静かに涙を流した。
私は声をかけることができなかった。
何もできないけどシオリが1番幸せになれる道を選んでほしいと、心からそう思った。