「どうしたのー?しょんぼりしちゃって
。もしかして彼氏とのデートがドタキャ
ンになっちゃったとか?」
「いぇ……あ、あの…」
どうしよう…。怖い。
男の子に話かけられただけで、身体が怖
くて震える。
胸の前で両手をぎゅう、と握ってどうに
か耐えた。
「暇ならさ、俺らと遊ばねー?」
もう声も出なくて、プルプルと首を左右
に振った。
やだ、行きたくない……っ!
「……いいじゃん。ね?」
「……っ!」
その瞬間、肩をぐいっと強引に抱かれて
、ビクッと身体が跳ねた。
「……やぁ…っ、離して……下さ…っ」
泣きそうになりながらそう言うも、怖く
て萎縮してしまった喉からは、充分な声
は出てこなくて。