私からしたら、すごく素敵な親子。
「あのね、向坂くん……」
「ん?」
「ずっとずっと、向坂くんのお隣に居た
いなぁ……」
今日、改めて思ったんだ。
これから先も、どんなことがあっても、
隣に向坂くんが居てくれたらな、って。
すると、向坂くんがクスッと笑って。
「それはこっちのセリフ。ていうか手離
すつもりもねーから」
そう言うと、私をじ、と見つめてきて、
だんだんと顔が近付いてきたから。
本能的に、瞼を閉じた。
「好きだよ、澪」
そんな甘い囁きを耳にしながら、甘いキ
スを、向坂くんと交わす。
私も、大好きだよ。
だからずっと……離さないでね。
【END】