そういって立ち上がった瞬間、背中をぞ
わりとしらものがかけ上がり。
「っ!?」
驚いてすぐさま後ろを振り向けば、相変
わらず微笑んだままで、ソイツが俺を蔑
むように見ていた。
……なんだ今の寒気……。
絶対にアイツの仕業だ。
「もー、今日は無礼講だぞー!」
あれから無事に夕御飯も作り終え、クリ
スマスパーティーをすることになった俺
達。
お義母さんもお義父さんも揃い、お義母
さんに至ってはすっかり酔いが回ってい
る。
「燐ちゃんママ、酔いすぎだよ!私も向
坂くんも未成年だから!」
俺にビールを薦めるお義母さんを慌てた
ように宥める澪。