「クリスマスだから、また遊ぶよね?」
「は!?あんた向坂くんと約束してない
の??」
へ……さ、向坂くん?
信じられない、とでもいいたそうに、驚
愕の表情を浮かべているかなえちゃん。
「し、してないよ?」
だって、今年もかなえちゃんと遊ぶもん
だとばかり思ってたし。毎年そうだった
から……。
カレンダーにも、花丸つけて、"かなえ
ちゃんとデート"って書いちゃったし。
予想外のかなえちゃんの言葉に困惑して
いると、私の腕を引っ張って、かなえち
ゃんが強引に立ち上がらせた。
「いくよ!」
「え、行くってどこに……」
そんな私の質問を無視してかなえちゃん
がやって来たのは、向坂くんの席だった
。
「起きなさい!」
机に突っ伏していた向坂くんの頭を、容
赦なくたたいたかなえちゃん。