だからこうして、頑張って意見をいった
のに。



文化祭実行委員の、蒔田(まきた)さんは
、そんな私をちょっと睨むように見下ろ
した。



あれ、なんかいけない事、言っちゃった
んだっけ……?



びくびくとしていると、蒔田さんは私の
近くまで来て、私が座っていた机を、バ
ンッ、と思い切り叩いた。



「あ、の、ね。あなたみたいに可愛い女
の子が、接客しなくてどうするの!宝の
持ち腐れでしょうが!」


「か、可愛くなんて……」


「あーもう!そういう謙遜いらないから
!むしろイラッてするだけだから!とに
かくあんたは接客!OK!?」



ギン!と睨まれて、最早なすすべもない
私は、壊れた機械みたいに何度も頷いた




すると蒔田さんは、ニッコリと微笑んで
、教壇の方へと帰っていく。



……こ、怖いよ……!



その様子を見ていた隣の男の子の、三木
くんが「こえー」と呟いたのに、心の中
でひっそりと賛同した。