蔦に巻き付かれたままの
蜂は目を冷ます。
銀世界に包まれた場所に立ち尽くす。


赤い花は
その小さな蜂を
守るように覆い被さりながら、息絶えていた。



蜂は、泣き続け
凍てつく寒さにも構わず
泣き続け、
やがて蜂は、


赤い花を追うように、
深くどこまでも眠り続けた。