『お邪魔しまぁーす…』

静かにドアを閉めて、あたしは戸城の部屋に足を踏み入れた


戸城の部屋は、必要最低限の物しか置いてないシンプルな部屋だったが、棚の上にはたくさんのアクセや眼鏡、帽子などが置いてあって、やっぱり男の部屋なんだなと改めて実感した




『好きなとこに座っといて。お茶で良い?』


『あっうん。何でも良いよ』



う゛ー…落ち着かないよ…


あたしは一人っ子だから、ホントに男の部屋なんて初めてだった

ふと横を見れば、少し乱れたベッドが目に入る…それを見た瞬間変な妄想が頭をよぎったので、あたしは慌てて違うことを考えた


そっそーいえばよくベッドの下にエロ本とかあるっていうよね…?


そう思うと、確認せずにはいられない

意を決してベッドの下をのぞき込もうとしたとき

『相沢何してんの?』


『ギャアッ』

突然の声に、あたしは可愛くない声をあげてしまった…