大勢いると何とも思わないけど、さすがに2人っきりで沈黙はキツいので、あたし達は話し始めた

『相沢ってどこ中?』

『南だよ』

『彼氏とかいたん?』

―――ズキッ




あたしの胸に、痛みが走る。あたしは、リボンをギュッと握りしめた

きっと…戸城は何気なく聞いた台詞だったと思う。けど…あたしにはとても重たい台詞だった

『…いるわけないぢゃん』



あたしは、無理して笑った。気持ちを…悟られないように…