誤解は解けぬまま、昼休みになってしまった…



『じゃああたし行ってくるねぇ~』

笑顔で走って行くナッチを見届けて、あたしは弁当を持って、屋上に向かおうとした瞬間

『相沢さん由衣知らない?』

突然女子に話しかけられて、ビクッとしてしまった

『ぁっナッチなら売店に行ったけど…』
そう答えると、女子はドアの方に向かって

『川瀬ーー売店だってーー!!』

ドアの向こうを見ると、川瀬の姿

『かっ川瀬何してんの!?』

あたしは思わず、川瀬に駆け寄った

『夏川に、お昼おごってもらう約束したんだよ』


『あーそうなんだ。でも、それでわざわざ迎えに来たの?』

あたしの鋭い突っ込みに、言葉をなくす川瀬。今まで川瀬がナッチに会いに来たことなんて、1度もない




もしかして川瀬も…ナッチのこと好きなのかな…?

そう思うと、顔がにやけてしまう


『なっなに笑ってんだよ!?』

『別にぃー早くナッチのとこいきなよ』

そう言って、あたしは川瀬と別れて屋上に向かった


あとで、川瀬が教室に来たことナッチに教えてあげよぉ~♪