『…………』

ナッチの目を、ジッと見つめる。嘘をついてるようには見えない

『~~~っええええぇぇぇっ!?ぅぐっ』

慌てて口を塞ぎ、人差し指を立てるナッチ

『すず声でかすぎ』

『ふぉへぇい。うぇふぁなひぃて(ごめん。手離して)』



手が離れて、大きく酸素を吸い込む

『大丈夫?』

『…っあたしよりナッチの方が大丈夫なのっ!?キキキキキキキスって』

『すずキ言い過ぎ(笑)なんか川瀬くんが、かわいくてさぁ~』

川瀬が可愛い?…ナッチ幻覚でもみたのかな?

『すずはもう戸城くんとした?』

『ふぁ!?してないしっ!てか、別に好きじゃないし』

あまりのありえない発言に、声が裏返ってしまった。それでもナッチは

『別に照れなくていいのに~』

『そうじゃなっ《キーンコーンカーンコーン》

あたしの反論はむなしくチャイムに消された…