教室に着くと、昨日とは全く表情の違うナッチ。周りには花が見える…

『…ナッチおはよ』

おそるおそる近づいて話しかけるが、全く反応なし

ヤバい…遠い世界に行っちゃってる

あたしのことに全く気づいてなく、たまににやける始末…

しょーがなくナッチの肩を揺らしてみる


『ぇっあっすずオハヨー』

やっと現実に戻り、あたしに飛びついてきた

『川瀬と仲直りしたの?』

聞かなくても、このテンションで分かるけど…

『うんっ♪あっもしかしたら、お昼川瀬くんと食べるかもしれないから』

『えっ告ったの!?』


『ううんまだだよー…でも』

『でも?』

『いやっなんでもないっ!!』

急に顔を赤くして、俯くナッチ。でもなーんか嬉しそう…

『ちょっときになんぢゃ『おらっ席つけー』

ナッチを問い詰めようとしたのに、先生が入って来たので、渋々席に着いた