昨日戸城は、彼女はいるけど好きじゃないって言った。でも、それはきっと嘘だよね?だって、あんな綺麗な子に、本気にならないわけないぢゃん…

戸城はちゃんと恋してるんだ…それなのに、何であたしはこんなに切ないんだろう…できたら見たくなかったなぁ…








――――翌朝

目覚めはいまいちで、いつもより遅く起きてしまった

学校に着くと、目の前で上靴に履き替える戸城が目に入った

何か…タイミング悪いな…

だってその横には柏原さん…一緒に登校してきたんだね…




『相沢おはよっ』

2人をみていることに気づいた戸城が、挨拶をしてきた。その瞬間、柏原さんの鋭い視線が、あたしに突き刺さる



『…おはよ』

あたしは足早に戸城の横を通って、教室に向かった