けど屋上で見た悲しい表情を、思い出した。あの時戸城は、どんな気持ちだったんだろう…


『きっと…本気で好きになる人が現れるよ…』

『えっ!?もしかして俺慰められてんの?気にすんなって、俺別に恋愛とかする気ないから。今でも充分楽しいし』

あたしは、慰めてるつもりはなかった。ただ人事とは思えなくて…戸城が恋をすることを願っていた。あたしの分まで、頑張ってと…




『ところで相沢は、何で泣いてたの?』

その質問は必ずされるだろうと、予想してた。軽く冗談でも言って流すつもりだったけど、戸城の話を聞いて、あたしもちゃんと話すことにした





大輔との過去を全て話した