【達生side】
大輔は最近知らない女といつも遊んでるようだった…。何度か大輔の親にそのことで相談された

でもそんな大輔を俺はどうすることも出来ず、そのうち学校以外で会うことも少なくなっていた

そんな大輔からの突然の呼び出しに俺は少しの不安と喜びを抱きながら、大輔の部屋に入った

ベッドで寝転がってる大輔は、俺に気付き大きなためいきを吐いた。元気がない様子に俺は不安なことが頭をよぎった


『…お前まさか…妊娠でもさせたのか!?』

俺の突然の発言に大輔は驚いた表情をしたがすぐ笑い出した

『ぁははっ 達生マヂバッカぢゃねぇ~の俺エッチはしてないし』

そう言いながらベッドを降りると、俺の近くに座り、窓の外の遠くを見つめた

『何で…気付くの遅かったんかな』

大輔は苦笑いを浮かべ、寂しそうな声で呟いた

『お前まだ…鈴夏のこと好きなのか?』

真正面から大輔を見ると、少し困ったような顔を浮かべながらも話してくれた

『俺さぁー…鈴夏のこと忘れたくて、色んな女と付き合ったんだけどさー…何で鈴夏ぢゃねぇーといけないんだろ…あいつのことばっか考えるんだよな…でも鈴夏は俺のこと何てもう好きじゃないよな…』

大輔は昔から女子にモテてたけど、本気で好きになった女子はいなかったと思う。そんな大輔がこんなに悩んでるのを見て、鈴夏のことを本気で好きなんだと強く思った

【達生side終】