大輔を避けるために、教室にはほとんどいなかった。それでもナッチはずっと側にいてくれた。それだけなのに、あたしは泣きそうだった…。涙腺弱くなったみたい…そう言ったら、ナッチはあたしの頭を撫でてくれた


でも放課後、げた箱には大輔の姿…こんなときに限って、ナッチは部活で今はあたしの側にいない…

どうしよう…と立ち尽くしていると、大輔があたしに気付いた…



大輔の顔を久しぶりに見た。それだけであたしの心は勝手に早くなる。そんな自分がすごい嫌

『鈴夏…』

大輔が少し寂しそうにあたしの名前を呼んだ

それだけであたしは感づいた。きっと…大輔は気付いてる…あたしがさくらさんのことを知ったことを…