朔兎は、俺と亜美のことをよく知っている

小学校から俺らは一緒だった


そして、俺が亜美を本気で好きだったことも、亜美に裏切られたことも……


それなのに、何でそんなこと言うんだよ……


『俺に、亜美と話すことなんか何もねぇーよ』


朔兎を睨みながら言うと、朔兎は浅いため息をつき


『棗、今まで亜美のこと忘れたことなかっただろう?お前の中ぢゃ、まだ亜美とのことは終わってねぇーんだよ!…亜美と話して、ちゃんと終わらしてこい』


そう言い残し、朔兎は屋上を出て行った




一人残された俺は、亜美との別れを思い出し、朔兎の言葉を意味を理解した



あいつ……すげぇな…



朔兎の出て行った扉を見つめ、俺は一つの決心をした



亜美と向き合おう






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