『あみさんから預かったの…戸城に渡してって』

その言葉に、戸城はポカンと口を開け、あたしを見上げた


『何で……相沢が…?』

『今日来る途中に、たまたま会ったの』


そう答えると、戸城はまた白い紙に視線を落とした



『おらーーっ席つけーー!!』


あたしたちの重い空気をかき消すような、担任の声が教室に響いた