あぁ…嫉妬ねぇ…

嫉妬…………


『えええぇぇぇぇ!?!?!?』


あまりの驚きに、あたしは立ち上がった

『お前いきなりでけぇー声出すなよ』

『だだだって、嫉妬なんて変なこと言うからっ!!』

戸城が嫉妬って、おかしいでしょっ!?


『まぁ…嫉妬ってのは言い過ぎかもしんねぇーけど、お前とその男の関係が気になったのは、確かなんぢゃねぇーの?』

そう…なのかな…?

あたしは、またコンクリートの階段の上に座った

『でっ!何でお前の好きな奴が、俺なわけ?棗が好きって言わなかったの?』


『いっ言えるわけないぢゃん!!好きってバレたら、どーなるか川瀬なら知ってるでしょ!?』


あたしは、戸城とは友達の関係で良いって決めたんだ


あたしの言葉に、川瀬は急に真面目な顔になった

『棗の中で、お前は今までの女とは違うと思うぜ!棗が彼女作らない理由、お前知らないだろ?』

理由……?

あたしは、縦に首を振った






『お前のためだよ』







予想していなかった言葉に、あたしは声がでなかった




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