体育館はステージ中心に、バンドや劇などが行われていた

でももう片付けは終わっていて、一般のお客さんがちらほらいるくらいだった

パイプ椅子は体育館の2階にあるので、ステージ裏の階段を上る


『ここに置いとけばいいよな?』

『うん』

パイプ椅子がたくさん並べられた所に、同じように並べて、階段を下りようとしたとき

『…今日一緒にいたやつって、相沢の何?』

『え……?』

突然の戸城の言葉に振り向くと、真剣な顔であたしを見つめる戸城がいた



一緒にいたやつって……達生のこと?


『あいつが……相沢の好きな人?』


『えっ!?ちっ違うよ!!達生はただの幼なじみ』

あたしは慌てて否定した