午前中も人が多かったけど、午後からもかなり人が来て、立ち止まることができず、ずっと動いてる状態だった



『『ありがとうございました』』



最後のお客が教室を出て、あたしはその場にしゃがみこんだ


『すずお疲れ~って、大丈夫?』


『足が…ヤバい…』

3時間ずっと立ちっぱなしだったから、足の裏がかなり痛い



『もぉ~すず運動不足なんぢゃないの~?早く着替えて片付けしよっ』


ナッチの手をかりて立ち上がり、奥で着替えた


でもせっかくメイド服を着たので、脱ぐ前にナッチと一緒に携帯で写真を撮った







『男子こっち手伝ってー!!』


『残った分ってどーすんの?』


クラス全員揃い、片付けは順調に進んだ

『この椅子ってどこの?』

椅子を片づけていると、その中にパイプ椅子があるのに気付いた


『それ席増やすために、体育館から持ってきたやつだよ』

近くにいた男子が、答えた


てことは、体育館に返しにいかないといけないよね…


『じゃあ、あたし体育館に返しに行ってくるね…』


えっと…全部で…


『ちょい待った!さすがに、3つは持てないっしょ?あっ!棗ーこっち手伝えやー』

えっ………


『なんだよ杉山』


『相沢と一緒にこれ体育館まで運んでや』

そう言って杉山は戸城にパイプ椅子を2つ持たせた


『じゃっよろしくな』


『はいはい。相沢行こうぜ』

『うっうん』


あたしはパイプ椅子を1つ持って、目の前を歩く戸城の背中を見ながら、体育館に向かった