気付くと、もうジャンボパフェの中身は、半分くらいに減っていた


『達生…そんなに食べたら、太るんぢゃない?』


『大丈夫大丈夫!午後から部活あるから、そこでカロリー消費する』


『今日部活あるの!?』

だから、制服着てるのか…

『だから、もうそろそろ行かないといけないんだけど、鈴夏の好きな奴見たかったな…』


そう言うと、達生はパフェの容器を持ち上げ、一番下のフルーツを飲み込みジャンボパフェを完食した



空っぽになった容器を、呆然と見つめていると、達生の向こうにこっちを見る視線に気付いた



『達生後ろ向いて!』

『へ!?』


あたしの視線の先には、料理のでてくる所から、こっちを見る戸城の姿があった


でも、あたしたちと目があった戸城は、表情も変えずに奥に消えていった…



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