『げた箱に、なんの用事があるの?』

『待ち合わせしてるの!』

待ち合わせ……?


サチでも呼んだのかな?







しかし、げた箱に立っていたのは、全く予想していなかった人物だった




『夏川おっせぇーぞ!!』

『ごめーん。すっかり忘れてた』


『達生……』

『よっ!鈴夏久しぶり』


昔と変わらない笑顔で、あたしに声をかけたのは、大輔の親友の達生だった