その言葉に、驚いた表情で俺をみる

まぁ…いきなりこんなこと言ったら、ビックリするよな

でも下を向いて、うーん…と考え始めた


『もしそーだったら…んー…朔兎にどっちが好きかはっきりしてもらう!』


『それで、相沢の方を選んだ』

『えっ…』

急に泣きそうな顔をする夏川に、俺は慌てて

『例えばだって!』
と言うと、またうーん…と悩み

『…そーなったら…二人を応援するよ!』

真っ直ぐ俺を見つめて答える夏川

『二人が憎いとか思わないの?』

『そんなこと思わないよーあたし二人とも大好きだもん二人が幸せなら、あたしも嬉しいし』

意外な言葉に、俺は何も言えなかった…




あの時の俺は、二人を憎むことしか出来なかったから…