【戸城side】


今日も一人、屋上で昼寝タイム。最近、玲奈と別れたせいか、女子が寄ってきて正直うざい

昔は、周りに女がいることが普通だったんだけどな




ーーーバンッ

ドアが勢いよく開く

こんな時間に人が来るなんて珍しいな、と思いながら下を覗くと朔兎が立っていた


『朔兎!』

俺の声に、キョロキョロし出す朔兎

『上だよ上!』

『あぁ…何でそんなとこいんだよ!?』

『たまに女子が来て、うざいからさ。梯子から上ってこいよ』











二人寝そべって、空を見ながら話す

朔兎と学校で話すのは、久しぶりかもしれない


『棗、柏原と別れたらしいな』

『あぁ…』

朔兎がこんな話すんの珍しいな。いつもゲームの話とかなのに

『新しい彼女の予定とかねぇーのか?』

『今はいらねぇーや』

『棗がそんなこと言うなんて珍しいな。なんか理由でもあんのか?』


なぜか朔兎は、興味津々に聞いてくる。今日の朔兎は、なんかおかしい……

それでも俺は、朔兎に彼女を作らない理由を話した




【戸城side終】