5限目が終わり、走って屋上に向かう。走っていけば、東校舎の屋上までは3分もかからない

少しでも戸城と一緒にいたいから、体育祭の徒競走の時よりも速く走る。多分、こんなに本気で走ることなんて、この時以外はないと思う


階段を見上げれば、屋上のドア。最後の力を振り絞って、階段を一段飛ばしで駆け上る


けど、屋上のドアを少し開けたときに、聞こえてきた話し声……

それは明らかに、戸城と女子の声だった…