戸城が助けに来てくれて…柏原さんと別れてくれて、あたしはすっごい嬉しかった


でも次の日から、戸城の周りは女子だらけで、全く近寄ることができないし…

話せるのは授業中くらいだよ…



『やっぱり戸城ってモテるんだね…』


目の前の川瀬にポツリ呟く




『まぁーなぁ~…中学校の時から、人気は高かったし。今までは、柏原が彼女だったから、他の女子は寄ってこなかっただけだからな』

確かに、柏原さんが彼女ぢゃみんな諦めるよね…


『柏原さんと付き合ってたなんて、全然知らなかったけど、今戸城くんはフリーってことでしょ?すずチャンスぢゃぁ~ん』


『は?お前棗のこと好きなの!?』


『うっ…うん』

少し顔を赤くして、あたしは頷いた


『なんだよそれなら早く言えよ!協力してやろっか?』


『えっ…いや遠慮しとくわ』

あたしは、川瀬と目も合わせずに拒否った

川瀬の場合、ストレートに本人に好きなんだってとか言いそうぢゃん…