俺の言葉に、バッと顔を上げる玲奈


『…っや嫌だ嫌!!お願い棗。あたし謝るから…別れようなんて言わないでっ』

目に涙を溜めながら、別れを嫌がる


でも俺は


『俺からの約束覚えてんだろ?』

と告げる


その言葉に表情が曇る玲奈を無視して、俺は相沢の手を掴んだ

『ぇっ……』

小さな戸惑いの声が聞こえたけど、構わずに教室の方に歩く

玲奈の声は、もうシカトした









誰もいない教室に着いて、相沢の方を向く

相沢は、まだ少し怯えてるような顔をして、俺をみる。そんな相沢の頬の痕に、手を伸ばした


『ごめんな…』


こんな思いさせて…


気付いてやれなくて…


相沢は横に首を振ったけど、一筋の涙が流れていた…


【戸城side終】