その日、戸城にはいつものように接した。自分の感情を隠すことには慣れている






そして、時間は過ぎていき、放課後になった

『すず帰ろっ』

ナッチがあたしの机に手をつく


ナッチと川瀬と3人で帰ることは、もう当たり前になっていた

『由衣帰るぞー』


『はいは~い』

目の前のナッチは、ドアにもたれかかっている川瀬に、笑顔で手を振った


『ごめんナッチ!あたし先生に用事頼まれてて…だから先帰っていいよ』

『えっそうなの?』

『うん。じゃあバイバイ』



何か言おうとするナッチを置いて、あたしは教室を後にした