あたしのロッカーの前には、確かに一人の人が立っていた


でも…それは全く知らない女の人…


それでも、彼女の手には生ゴミの入った袋が握られていた




『ちょっとあんた何してんのよ!!』


あたしの手を離し、女の人に詰め寄るナッチ

あたしたちに気付いた女の人は、ゴミ袋を落とし、後ろに下がった


そして、震える声で話し出す



『あっあたしは…頼まれただけなの…』

頼まれた…?


『誰に頼まれたのよっ!!』



ナッチに睨まれながら、女の人は恐る恐る口を開き、小さい声で呟いた


『……玲奈』