「……い」
「え?」
「変な匂い。この部屋の体臭か」
眉間にしわを寄せ、来訪者はとても嫌そうにしてオレを見た。
なんだよ、こいつ…
目の前の人のびっくり発言にしばらくぽかんとその人を見つめていたら、
「おじゃましますっ」とつぶやき、男は狭い玄関を無理やりオレを抜いて、先に部屋へ直行していった。
「…あ、おい!」
後ろを振り向くと、同時に彼がやったのか部屋の照明がつき始める。
そこでオレは、取り返しのつかない大変な判断をしてしまったと自覚した。
他人を家に上げるべきではなかった!
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…