その言葉を聞くと、その人は急にぱあっと顔が輝いた。

「本当!?
やった!俺はここにいていいんだ。よろしく、お父さん」


早口でそう言って笑いかけてくる。


ああそうですか。良かったね。それはおめでたいね。

そう思いながら、心の深いところで後悔と興奮とが混ざり合っていて、なんだか分からないがどきどきしていた。




「じゃー、待ってるから。ご飯お願いね」

そいつは今にもスキップをしでかしそうな足取りで、オレが指差した部屋へと戻って行く。