「俺さ、母さん死んで、だいぶ落ちてたんだ。でも、ラン先輩の“ありがとう”で、元気出た。ありがとう、ございました」

「あ、言葉が丁寧になった」

言葉はシラッとしてるけど、心のなかでは、ほっとした気持ちと嬉しさが入り交じって、ドキドキしてる。

「私はただ、話してくれて嬉しかっただけだよ。ちゃんと、キョウくんの口から聞きたかったから。大事なお母さんの話だもん」

「ラン先輩っ!!」

「えっ!?えっ、どっ」

「好きです!!