「楓ー、帰ろー」

私は、いつものように楓と一緒に帰ろうと、日直の仕事を終え、教室に戻って来た。

「うん、OK!」

ん?
・・・宮崎くん?

「2人だったの?」

「そーそー、みんな帰っちゃってさ」

私は、宮崎くんに話しかけようとした。
すると宮崎くんは、衝撃の言葉を発した。

「俺らってさ、お似合いだと思う?」

「は・・・?」

「お似合いって、宮崎くんと楓が?」

「うん」

宮崎くんは満面の笑みで言った。

楓の顔は強張って、宮崎くんの方を見つめている。

「楓のこと好きなんだ・・・」