私は、キョウくんに言った。

「辛いのに、言ってくれて」

「ラン先輩・・・」

ありがとうって顔してる。
でも同時に、お前に俺の何がわかんだよってことも思ってる。きっと。

「私ね、2年前に、おばあちゃんを亡くしたんだ」

「・・・!」

「私、おばあちゃん子だったからっ、結構、辛くてっ」

私は思い出して泣きそうになってしまった。

でも、泣かない。

「私は、キョウくんを支えたい。だから私も、キョウくんに全部、預けていい?命も」

私、今すごく重いこと言ってる。

でも、本当にそう思う。

きっとみんな思うよね。誰だって、好きな人とは、支えあいたいって。

私も、みんなと同じ人間だから。

生きてるから。