「ただいま~」 「ただいま帰りました……っと」 「……」 「真子、靴を脱いだら手を洗ってうがいをしてこいよ」 靴を脱いであたしより先に、当たり前のように我が家に上がる洸。 「やっぱり今日も寄って帰るのね……」 「は?何?」 「なんでもない」 洸は自分の家に帰るよりも先に我が家に一旦寄ってから帰る。 そしてこうやって当たり前のように上り込んでは…… 「寧々さん、今日も真子はいいこでしたよ」 「あら、それはよかった♪」 こうやって意味もない報告会を始めるのだ。