「それでね、陽ちゃんが料理作ってくれてて」 「優しいね、陽介くん」 「そうでしょ~。陽ちゃんってば、料理苦手なのに頑張ってくれてて♪付き合って2年記念日だからって」 もうそんなになるんだ…… 凄いな―…… 「でねでね!じゃ―ん!!」 バンッとあたしの目の前に差し出してくる左手。 その薬指に光る、綺麗な指輪。 「それって……」 「もらっちゃった♪綺麗でしょ?」 「うん……綺麗……」 その指輪は本当に見とれるくらい綺麗で、何より美知佳の笑顔が輝いていた。