「はぁ―……」 「もう、この会話も何度もしたような気もするんだけどさ……。また何かあったんだろ?真子ちゃんと」 「……」 放課後になり、今まで俺のことをほっといていた明良の呆れたようなひとこと。 「俺さ……真子のこともう妹のように見れない」 「は……?」 見ることなんて出来ない。 だって、いまだにあの感触がはっきりと唇に残ってるんだ。 柔らかいだろうとは思ってたけど、あんなにまでとは…… 乱暴に奪ったキスは、俺がしたことなのに俺の胸を苦しめる。