「小…学校?」

「あれっ?聞いてねぇの? 同じ小学校だったんだよ。華波…違う。 中野と」

初めて聞いた…。


「アイツも結構変わったよな。 小学校の頃は、性格男っぽくって男子と一緒にバスケしてたのにさ。でも、今は女っぽくなって……」

あのー。

華波ちゃんは最初っから女の子なんですけど…。

そう思いながら夏川君の視線を追うと、視線の先には華波ちゃんの姿。

もう一度夏川君に視線を戻すと、ほんの少しだけ顔が赤くなっていて、優しく微笑みながら華波ちゃんを見ていた。

…違う。

多分、『見つめていた』の方が正しい。


そう、ずっと見つめていたの……。