駿が私の上から退いた所で、私は本題にうつる。

「で、これからどうする訳?」

駿は、面会用のソファーに腰をおろした。私もそれに釣られて腰をおろす。

「お前には、悪いんだけどこれからは、此処で生活して欲しい。」

真面目な顔で駿はそう言った。

「・・・分かった。」

「あくまでも、“アイツ”のためだ。」

少しだけ沈黙が続いた。

「・・・分かってる。」

沈黙を破り、私はそう答えた。
そして、駿は申し訳なさそうに口を開いた。

「あとな?此処は不良校だからな本名だと、情報がバレる可能性もある。だから、お前には・・・」

その先はだいたい分かる。
まぁ、そうそう私の情報が漏れることは無いだろうけど、念のため、ね・・・。