「んー、まぁ、頑張る」

そう言うけど、本当に大丈夫だろうか。

「じゃ、こいつもそう言ってんだから、行こーぜ」

雅が欠伸をしながら言うもんだから、すごいムカついた。

あ、そーだ。
いーこと思い付いた。

私はニヤリと口角をあげる。

「じゃあ、雅が手伝ってあげてよ。1人じゃ、到底終わりそうにないし」

「は、はぁ!?なんでそうなんだよ!」

「だって、私にはする事あるのに、無理やり連れて、1人に押し付けようとしてるんだもん。だから、雅が私の代わりにやればいい話でしょ?」

雅はブンブンと首をふる。

「いいっ!しねぇ!」

根性がないなぁ。
私は小さくため息をつく。

「じゃ、そーゆーことだから。私、まだ帰れない」

これで諦めてくれるかと思ったのに。
どうやら、私の考えが甘かったらしい。

静磨が椅子を持ってきて私の横に腰を下ろした。

「な、なに‥‥」

「何すんだよ‥‥。さっさと終わらせて帰るぞ」