「‥‥で?何すればいーの?」

「あ、やってくれるんだ」

啓太はそう言って笑みを浮かべた。

「しない方がいいわけ?」

体を起こして、伸びをしながらそう問えば、啓太はまさかと笑う。

「日誌、書いてくれない?」

日誌‥‥。
何かくんだよ。
今まで書いたことないから分かんないんだけど。

「例えば?」

「授業のこととか?」

授業って、無いじゃん。
ほとんど。

「遊んでました、って?」

「あーそうそう」

それでいいのかよ。
てかもう、書かなくていい気がするんだけど。私。

「あと、放課後ね」

え、残るの?

「まじで?」

「うんマジ。なんか、プリント運ばなきゃなんだよね」

まぁ、日直だから仕方ないよね。

「分かった‥‥」